とある高校で生徒が謎の失踪を遂げる事件が発生した。警察が捜索を進めていくと山林の中からバラバラに切断された遺体や執拗に刺されたことが容易にわかる血まみれの刺殺体や銃殺体等様々な手口で惨殺された遺体が次々と発見された。司法解剖の結果遺体は全て不明生徒であることが分かった。

校長はこの結果を受けてサニーに臨時講師を依頼した。

「何か怪しいことが起きてないかよく調べてほしい。」
サニーは臨時講師として学校に潜入し、不審なことが起きてないか調査した。

そんなある日、一人の女子生徒が学年主任に個室に連れていかれるのを見たサニーはこっそり後をついていった。二人が部屋に入り、鍵がかけられると中から執拗に叩きつけるような音が聞こえたので扉を破壊して侵入するとそこには主任に暴行されて倒れていた女子生徒がいた。

サニーは生徒を保健室に連れて行くと主任に問い詰めた。
「これは一体どういうことですか?」
「君臨時講師の分際でガンつけるってんのか?ならば貴様も同じようにしてやる!!」
主任はサニーの問いかけにはぐらかした。

「じゃあこれは何ですか?」
サニーは女子生徒が持ってたビデオカメラに写ってる映像を見せた。そこには小動物を殺傷してバラバラに切り刻んでる主任が映っていた。

「ククククク、いい気味だ。次はどの生徒をどんな手口で殺そうかな・・・」
主任はそう言いながら生徒殺害を進めようとしていた。

すると

「おい貴様!何を撮っているんだ!!」
カメラに気づいた主任は血相を変えてカメラに迫った。

「後で覚えとけよ!」
主任がそう言ったところで映像は終わった。

「全て主任の仕業だったのね。」
カメラの映像が決定打となり主任の犯行と判明したサニーは校長と教頭を呼んだ。

「君は今日限りでクビだ!」
「二度と外に出るんじゃないぞ!」
校長と教頭にクビを宣告され完全に追い詰められた主任は遂に全てを話した。

「そうだよ。サニーの言うとおりだ。俺はふざけている生徒を注意したら逆上されて頭にきたから個室に呼び出し撃ち殺した。それからは他の生徒も殺したくなって小動物で実験したりもしたんだよ。そのおかげで生徒を惨殺できて実に気味がいいんだ。それに教師が悪さしても匿名で報道されて軽い罰で済むからな。」
主任の残忍な悪趣味にサニーは口を開いた。

「そんな自分勝手な理由で殺すなんて教師以前にどうかしてるわよ!」
怒りをぶつけるサニー、すると主任は戦慄の言葉を口にした。

「だったら貴様らもまとめて皆殺しにしてやる!」
主任はそう言うと校長や教頭に向けて発砲したが、すぐによけたことで難を逃れた。すぐさまサニーは主任を取り押さえようとした。

すると主任は懐から取り出したマッチに火をつけるとビデオカメラに向けて火をつけた。
「これで証拠はすべて消えた。」
このままでは火災になるとサニーはすぐに消火器で火を消したが、カメラが壊れたことで証拠となる映像は消えてしまった。主任の凶行にショックを受ける生徒。すると主任は畳みかけるようにこう言った。

「貴様らにいいこと教えてやる。校舎のあちこちに爆弾を仕掛けた。全て爆発すれば跡形もなく吹っ飛び貴様らは全員死ぬ。爆発は絶対に解除不能だ。ここで大人しく最期を迎えるんだな!!」
主任の言葉に周囲は騒然となった。

「とにかく逃げよう。俺と教頭は校内放送でみんなに避難誘導するからサニーは保健室の者と一緒に避難してくれ。外に出たらなるべく学校から離れるんだ。」
サニーは保健室の面々と非常口を目指した。

校長と教頭の呼びかけで各非常口から避難が進んだ。非常口を出た面々は一斉に正門に向かった。
一方サニーは保健室の面々と非常口を出ると正門へと急いだ。しかし主任は狂気に満ちた表情でサニーを追ってきた。

「待てこの死にぞこないがああああああっ!!!」
サニーは主任を蹴飛ばすと先を急いだ。しかし主任はしつこく追ってきた。その時サニーはある決断をしたのだった。
「こいつは私が食い止めるからみんなは先に逃げて!」
サニーの言葉に生徒は表情が曇った。

「先に逃げるってサニー先生を置いて逃げられないよ!それにもしも爆発に巻き込まれたりでもしたら・・・」
涙目になる生徒をサニーは優しく抱きしめた。

「私は絶対みんなを守る。もうこれ以上誰も主任に殺されないよう全身全霊かけて食い止めるからこの私を信じて。」
サニーの言葉を聞いた生徒は保険医とともに正門に向かった。正門に出た面々は近所の公園に避難したのだった。

一人残ったサニーは主任と闘いながら正門を目指した。主任の攻撃をかわしながらサニーはパンチとキックを多用した攻撃で正門から遠ざけるようにした。
やがて正門まで到達したが、その場で戦いは続いた。サニーの狙いはこうだった。

主任が体力を消耗するまでまで戦い続け、限界まで来たところで主任を校舎内に飛ばすというものだった。

激しい死闘の末主任は体力を消耗していた。サニーはここぞとばかりに主任を校舎内に蹴り飛ばした。
しかしその瞬間主任は不敵な笑みを浮かべると校舎は大爆発した。

爆発は公園にも大きく響いた。女子生徒はサニーも巻き込まれたんじゃないかと不安になった。
するとその直後間一髪のところで爆発から逃げ切ったサニーが公園に現れた。女子生徒はサニーとの再会を心から喜んだ。

その後崩壊した校舎は保険が下りて新築し、善良な新主任が学校を守ったようだ。

終わり

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